解説!ヴァイオリン弦交換のコツ

練習

ヴァイオリンを弾いていて一番困るのが弦の交換。特に梅雨の時期や乾燥する冬は、ケースを開けた瞬間に弦が切れていることがあります。せっかく練習しようと思ったのに・・。とげんなりすることもしばしば。

弦の交換は何度も繰り返すことで簡単にできるようになりますが、そこまでたどり着くのもちょっと怖い。そんな方のために弦交換のコツをお教えします!

記事の最後には動画で解説もありますのでお楽しみに。

弦の切れる場所は?

弦はいろんなところで切れる訳ではなく、実は決まった場所で切れることが多いです。弦にテンション(抵抗)がかかる位置、つまりペグの近くや、テールピースの付近、あとはナット(上駒)付近も多いかな。

これ以外の場所で切れるのはあまり見たことがありません。しょっちゅう切れる方は楽器の調整時にきちんと見てもらいましょうね。

弦の交換をしましょう

では実際に画像も見ながら弦の交換をしてみましょう!

用意するのは交換する弦、お掃除のクロスです。肩当ては外しておく方が安心です。切れた弦も外しておきましょう。

D線を交換してみます

弦をペグに巻き付けます

まず第一関門のペグの穴に弦を通すところから。意外と入りにくいんですよね。

D線なので、ペグの持ち手は左側。A,E線が逆向きになります。

ここでは見やすくするために、ヴァイオリンからペグを抜きました。本当はペグボックスに差し込んだ状態で穴に通します。

穴の反対側にちゃんと弦の頭が出ているかをしっかり確認。弦が太めだと通りづらいこともあります。

この巻き方をよーくご覧ください

弦交換の重要ポイントその1。

弦を穴に通しそのままグルグル巻くと、スポッと抜けてしまうことがあります。弦をクロスさせて引っ掛かりを作りましょう。

D線の場合は穴にさしてペグの持ち手のある左側に弦を巻き付けて行きます。なので一度穴の右側に一巻きして弦をクロスさせ引っ掛かりを作り、その後穴の左側にクルクルと巻き付けて行きます。

これはなかなか難しいので上の画像と同じように、一度ペグを楽器から外して練習してみるといいでしょう。

A,E線の場合は巻く向きが逆になるので、穴の左側にクロス、右側に向かって巻いて行きます。がんばって!

実際に巻くとこんな感じ
クロスさせる直前。ここから左側に巻いて行きますよ

余談ですが、私のヴァイオリンのペグボックスは幅が狭いタイプで、A線は本当にギリギリでいつも交換に苦労します。明るくしないと穴が見えません。

弦をテールピースにひっかける

さて次に進みますよ。今度はテールピース側のセッティングです。

テールピースの穴にボールをひっかけます

ペグに巻いた弦がゆるまないように左手でキープしつつ、右手で弦のお尻にあるボールをテールピースの穴に入れましょう。E線の場合はアジャスターにひっかけます。

弦交換の重要ポイントその2。

この時どうやって楽器を支えればいいのか?やってみるとわかりますが、左手でペグ付近の弦を抜けないようにキープして、ヴァイオリンを支えるのが意外と難しいのです。

弦交換の時、ほとんどの方が「手が一本足らない!」とあせります。もしご家族がいらしたらちょっと楽器を支えてもらいましょう。

自分一人の時はあせらずに床にあぐらで座り、楽器を膝にのせてあげると安定します。楽器が転がりそうならクッションや座布団をまわりに置きましょう。

ボールをひっかけてみたところ

弦が太めだとテールピースに入れにくいこともあります。丸い穴に入れて、細い溝にずらしていくのがコツです。テールピースの裏側を見て、ちゃんと密着しているかも確認しましょう。

弦を張って行きましょう

さて次の難関。弦を張って行きます。

弦交換の重要ポイントその3。

勢いよくペグを巻かないこと。いきなりテンションをかけると弦が切れます。もしくは弦が外れます。新品の弦を切るのはかなり悔しいので、少しずつペグを巻いて行きましょう。

じわりじわりと行きますよ

弦交換の重要ポイントその4。

この時ペグを反対側の穴に向けて少しずつねじ込んでいくのがコツです。ただクルクルと巻くだけだと、手をゆるめた瞬間びよーんと戻ります。これはかなり悔しい笑。

このぐらいまで巻いて行きましょう

指一本が弦の下に入るくらいまで巻きましょう。ここでペグがゆるまなければ合格です。

この段階までは音程を気にする必要はありません。弦を美しく張ることができると演奏中のモチベーションも上がるのでがんばって!

駒の角度を直しましょう

なんとかここまでたどり着きましたか?たぶん最初の頃は2、3回は弦が外れたり、ペグが戻ったりしてしまうと思います。私もしょっちゅうびよーんと戻りますよ。

気にせず何度かトライしてくださいね。

駒の角度を直しましょう

もしここで駒の角度や向きが曲がっていたら、両手で軽く駒を持って直してあげましょう。弦を張っていくとコマが引っ張られてペグ側に斜めになることが多いです。弦が少しゆるい状態ならば角度も直しやすいと思います。

こんな感じで左右のねじれも直します

駒をさわるのが怖い人は、必ずレッスンの時に先生に見てもらってくださいね。そのまま弾いていると移動中にコマが倒れたり、最悪はその衝撃で表板が傷付いたり割れたりすることもあります。

音程を合わせましょう

弦交換の重要ポイントその5。

いよいよ最後の工程。音程を合わせましょう。ここはぜひチューナーを使うことをオススメします。いきなり弾いて合わせるのは難しいので、弦を指で弾きながらだいたいのところまで合わせましょう。

ちょっと高級なチューナー。針がアナログ仕様でとても見やすいのでオススメ

こんな感じで楽器を支えて親指ではじきます。音程の表示が半音以内に収まるぐらいまで合わせましょう。

もうちょっとかな

ある程度まで合わせたら、あとは弾いて合わせていきましょう。

張ったばかりの弦はびっくりするくらいすぐに狂います。安定するまで3日くらいは必要です。しばらくはチューニングとの戦いになりますが、こまめに合わせてあげると早く落ち着きます。

無事に弦交換ができましたか?

いかがでしたか?なんとか最後までできたでしょうか?

弦の交換は何度も繰り返して慣れるしか方法がありません。私も何本も弦を切った経験があります。古い弦で繰り返し練習するのも良い方法だと思います。

最後に弦交換の動画を作ったのでぜひ!

ヴァイオリン弦の交換できるかな

曲はピタゴラスイッチです。楽器はヴァイオリン、分数バイオリン1/8サイズ、ヴィオラ、マラカス、鈴を一人で演奏してみました。画像は1/8サイズのヴァイオリンです。縮尺がおかしい笑。

弦の交換が上手にできますように!

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